2011年 09月 17日

奈良県五条市の行方不明者捜索

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2009年10月、「九州救助犬協会」「日本捜索救助犬協会」「日本レスキュー協会」「沖縄災害救助犬協会」「北海道ボランティアドッグの会」の5団体において「全日本救助犬団体審議会」を調印しました。いつ起こるか分からない災害に対して、NPO法人を中心とした救助犬団体が審議会を設立させ、災害持の共同出動体勢を確立させること(現場で協力して捜索活動を行うこと)、災害救助犬の進歩・発展を図り人命救助に奇与すること、を目的として発足しました。

発足後より年に数回の合同訓練を行ったり、3月に発生した東日本震災の際にも連絡を取り合い、被災地で協力して捜索を行いました。今回、台風12号の影響によって和歌山県や奈良県を襲った集中豪雨にて大規模な土砂災害が発生した奈良県五條市大塔町の宇井地区へ、「全日本救助犬団体審議会」より、日本捜索救助犬協会と日本レスキュー協会が出動し行方不明者の捜索を行いました。
日本捜索救助犬協会のメンバーのsoyogoさんより話を伺いましたので、お借りした画像と一緒に下記に紹介します。


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NPO法人日本捜索救助犬協会に捜索要請があり、台風12号による大規模土砂崩れがあった奈良県五條市大塔町の宇井地区に行方不明者の捜索に行ってきました。
日本捜索救助犬協会からは4頭(デイジー、さくら、アジュガ、アルディ)が出動しました。(デイジーとそのハンドラーは、前日の和歌山県の捜索にも日本レスキュー協力して捜索に加わりました。)
さくら、アジュガ、アルディは、9月8日(木)夜に出発し、9日(金)朝6時30分頃に奈良県五條市の消防本部につきました。
9日朝7時の消防の説明によると捜索に入る地域の上流に土砂ダム(瓦礫や土砂による堰止湖)ができていて決壊の危険性があるため、救助犬の捜索は待機であるとのことでした。 消防本部近くの青少年センターの2階に待機させていただき、13時30分に「捜索要請」の連絡が入り消防署の先導車に続き出発しました。
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1時間弱山間を走り今回の災害の爪あとを見ながら進みます。
山肌が崩れ、一般車両は通行止めとなっている道を進みます。
あとわずかで捜索現場の宇井地区というところでサイレンが鳴り「退避指示」。
中間の吉野路大塔の道の駅まで戻ります。
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一時間後問題なしということで15時45分に再出動です。
対岸の山肌が大きく崩れ、川を越え津波のように道路上部にまで土砂がせりあがり周囲の住宅を巻き込み、行方不明者が10名ということをお聞きしました。
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16時40分から捜索開始です。
土砂が川の水を押し上げ、崩れた山の反対側の集落が跡形もないような状況でした。
その下に捜索に入りました。
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残念ながら行方不明者の発見につながる反応はなく17時40分捜索終了となりました。
18時現場を離れ五条消防署に戻りました。
翌日の救助犬による捜索は、上流の土砂ダム決壊の危険性があるため行わないとの消防本部の決定を受け、夜遅くに帰途に就きました。(以上soyogoさんより)




台風12号の豪雨でできた「土砂崩れダム」は、今度は台風15号の影響で決壊の恐れがあり警戒が強まっています。まだ行方不明者の捜索も続いています。
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by kan-chan1013 | 2011-09-17 18:37 | 出動


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