カテゴリ:出動( 41 )


2010年 10月 05日

救助犬の有効性と課題

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10月3日(日)、九州救助犬協会は、山岳連盟の方々、自然を愛する会の方々と一緒に、祖母山で行方不明になっていると思われる男性の捜索を行いました。
悪天候の中、皆さん頑張って捜索を行いましたが、残念ながら未発見で捜索を終了しました。その時の様子は、九州救助犬協会のHP内ブログで報告があると思います。

翌日、アドバイスを頂いた阿蘇山岳救助隊の隊長さんや、アドバイザーとなって頂いた自然を愛する会の方々に御礼の電話やメールを送りました。

その電話での会話の一部です。
①「救助犬」=「災害救助犬」と思っていた。つまり、「地震災害時に活動する犬達」で今回のような山岳での行方不明者捜索には不向きだろうと思っていた。
②(①が理解できた上で)事案発生初動の段階で活躍するべきだ。

①について。
私達の地域では、地震災害よりも、認知症の方の行方不明事案や登山者の行方不明事案、自殺企図事案が多く、日頃の訓練ではその3つを重点的に行っています。その為、九州救助犬協会のネーミングに「災害」の文字は入っていないのです。
防災訓練やイベントの際には九州救助犬協会の紹介を行いますが、必ずと言って良いほど、その3つのことを伝えてきました。九州救助犬協会発足から6年目ですが、まだその辺の浸透が浅いと痛感しました。

②について。
ホントにそう感じています。
直接出動要請をもらうことは希です。
事案発生をテレビのニュースで知って情報収集を開始し、交渉し、出動することが殆どです。
・・・まだまだ未熟だ、、、しかし、どうやったらこの問題に進展があるのか?

このように指摘して頂いて、有り難く思います。
それに、何か機会があれば、救助犬の山岳での有効性をお話しして頂けると!、、、ホントに嬉しい!!


①と②はこれまでの課題でもあったし、これからの課題でもあるようです。
さて、どうしょうか。。。
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by kan-chan1013 | 2010-10-05 17:26 | 出動
2010年 10月 02日

「手がかり無く難航」 祖母山捜索

大分県、宮崎県の県境にある「祖母山」という山があります。
その山で、熊本市の男性の行方が分からなくなっています。もう10日以上経っています。
今日の朝刊によると、これまで、県警や消防、消防団、民間山岳連盟メンバーなど、延べ約800人が捜索を行っていますが、現在も行方不明のままとなっています。
これまでの情報によると、男性は、20日朝、「日帰りで登山に行く」と自宅を出て、同日午後10時40分頃、「携帯電話の電源が切れそうだ、行き止まりに出たので一晩泊まる」と家族への電話を最後に連絡が途絶えたそうだ。

明日も、民間山岳連盟メンバーを中心に捜索を行います。
九州救助犬協会からも救助犬5~6頭、ハンドラー6名参加予定です。
滑落を予想し捜索が行われると思われますが、明日は天候が悪そうなので、参加するハンドラーは十分注意されますように。
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by kan-chan1013 | 2010-10-02 19:37 | 出動
2010年 06月 26日

行方不明者捜索

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捜索終了後のかんな。
雨の中、ずぶ濡れになって一緒に頑張りました。
ちょっと疲れているように感じます^^;


福岡県筑紫郡那珂川町より、6月22日から行方不明者となっている72歳男性の捜索依頼がありました。
詳細は「九州救助犬協会HP内ブログ」に報告しましたので、そちらをどうぞ。。。


捜索場所となった山間部は、役場の方も仰っていましたが、、、猪、猿などの動物が多い!
至る所に何かのマーキングの後、獣道、ヌタバ(猪の遊び場?風呂場?というか・・・)!
かんな、、、捜索開始後すぐにスライディング・・・オイオイ
ヌタバだけには行かせたくない!臭くてしょうがない・・・
かんなに気を取られ、自分の足下が疎かになり、動物よけの針金に引っかかり、左足がミミズ腫れ&内出血・・・。
雨足の強い中、山の中を歩き回り、久しぶりに膝が笑った・・・。
色んな誘惑もあり~だけど、これが現場なのでございます。。。


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捜索の度に有り難く思います。

地域の方々が捜索に協力されるのですが、今回、私に付いて来て下さったのは83歳の男性でした。
もちろん山の中を捜索するのは私とかんなですが、午前中の2時間ばかり一緒に山道を歩きました。

お昼の休憩時間には、ご婦人方がお弁当の手配をして下さって、食後にはコーヒーも用意して下さいました。また、捜索終了後には、「身体が冷えているでしょう!」と、冷たいお茶を用意して下さっていたのを暖かいそば茶に変えて下さり、頭が下がる思いでした。
私が着替える時、「誰も通させないからねっ」と、門番をして下さったご婦人も。。。

有難うございました。
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by kan-chan1013 | 2010-06-26 22:03 | 出動
2010年 06月 12日

行方不明者捜索

6月8日より福岡県朝倉市にある「秋月城跡」へ観光に訪れた77歳の男性が行方不明となっているとニュースで知り、6月11日、私達九州救助犬協会は、指導士5名救助犬5頭にて、地元警察署と協力し捜索を行いました。
詳細については、九州救助犬協会HP内ブログで報告されています。

私とかんなも出動しました。が・・・
早朝(5時過ぎ)出発、、、福岡県朝倉市まで高速道路を利用して約2時間・・・
情報はニュースで知っている限り・・・
初めて入る地域で、はたして救助犬を受け入れてくれるだろうか?・・・
不安なことばかり^^;

地元の消防署と警察署へ行き、捜索協力を申し出ました。
救助犬を少しはご存じのようで、とても良い対応をして頂き、情報収集することができました。
この日は警察署と協力して捜索を行うことになり、現場の対策本部へと移動しました。

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「どんな活動をされているんですか?」
「犬の種類は?」
「どんな犬でも良いんですか?」
「警察犬との違いは何ですか?」

きっと救助犬の存在は、テレビでご存じだったでしょう。
ですが、救助犬を目の前にして、そして実際に救助犬を使って捜索するとなると知らなかったことが沢山あるでしょう。
一つ一つ出来るだけ分かりやすく説明をしました。


午前11時前、捜索を開始しました。
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いつも訓練している山と同じような現場での捜索でした。
かんなも私も川の中に入ります。藪の中もどんどん入っていきます、、、が、かんなの反応がありません。
他の場所を捜索しているメンバーの救助犬も反応無く、1時間半程で午前中の捜索を終了しました。

さて、かんなママ、、、夕方から仕事だったのでなので、午前中で終了し先に帰りました。。。
他のメンバーと救助犬は、夕方まで捜索を続けましたが、未発見で捜索を終了しました。。。

今日の朝刊によると、今日も捜索が続けられるそうです。
行方不明となってもう数日経っています。
早く発見されることを願うばかりです。
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by kan-chan1013 | 2010-06-12 11:10 | 出動
2010年 05月 05日

山菜採りの行方不明男性、無事保護

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昨日の夕方ニュースを見ていると「山菜採りに出かけた男性が行方不明になっている」「警察と消防、防災ヘリが捜索しているがまだ発見されていない」と速報が流れました。
すぐ現場関係機関の方へ連絡を取り、九州救助犬協会の会員・事務局へも連絡を取り、出動準備をしました。

現場は阿蘇、熊本県と大分県の県境近く。
スムーズに行って、我が家から2時間半くらいだろうか?
まだ暗いうちの早朝出発とする。
気温が上がりそうなので、かんなのクールダウン用水をペットボトル数本用意。
そ~っと、かんなに気づかれないように、忍び足で用意します。
かんなにバレてしまうと、かんなは、「出かける」まで落ち着きません^^;

準備が整い、寝ようとした時に、無事に発見・保護されたと連絡がありました。
自力で大分県の方へ出られたようで、怪我もなく無事で何よりです!


最近はニュースや報道番組などで救助犬を取り上げることが多くなり、それに伴って救助犬に対する関心は以前に比べると高くなっていると思います。ですが、実際に現場での初動の段階での救助犬の出動要請はまだまだ少なく、事案発生から2日以上経過してから、というのが殆どのように感じます。それに、関係機関から直接出動依頼があるということはホント少ないです。なので毎年出動回数が増え実績も出ていても、まだまだ救助犬は浸透していないと感じます。その思いを防災訓練やイベントで関係機関の方々に伝えたいと思っても、限られた時間内で伝えるというのも限度があるし。。。

なので、自分達から行動を起こしていく(アピール)ことも大事だと思います。

今回は、出動する前に男性は無事発見・保護され、救助犬での捜索までには至りませんでしたが、捜対策会議や捜索中にもかかわらず、忙しい中に連絡を取り合って頂きました現場の関係者の皆様にお礼申し上げます。
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by kan-chan1013 | 2010-05-05 12:53 | 出動
2010年 03月 23日

手紙

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先月中旬に仲間が出動した行方不明者捜索事案があります。
この事案は、以前私もアップしていますし、九州救助犬協会HP内のブログにもアップされています。

先日、行方不明となっていた方のご親戚から、協会の方にお礼のお手紙が届きました。
達筆で丁寧な言葉で書かれています。
希に、このようなお手紙やお礼を戴くことがあります。

現場では凄く緊張します。残念な結果で発見されることもあります。また、思うように捜索を展開できなかったこともあります。全くのボランィアで行っていますが、正直とても疲れますし、過酷です。
ですので、このようなお手紙を戴くのは、本当に嬉しく、有り難く思い、次の捜索意欲へと繋がります。

この事案に参加し、行方不明者の遺留品を発見しその後の捜索に大いに貢献した、アン号とそのハンドラーにも、協会から感謝状が贈られました。
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by kan-chan1013 | 2010-03-23 17:17 | 出動
2010年 03月 21日

表彰(連携)

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先月下旬に、私の地元で発生した事案に対し、私達ペアは、認定審査会の開会式の場において表彰されました。その事案については以前アップしています。また九州救助犬協会HP内のブログでもアップされています。

何故、私達が表彰されたのか?
表彰授与時にそこを伝えて頂くと、開会式に参加した会員の皆さんに説明できると思うのですが。

表彰の理由はいくつかあります。
①地元で発生した事案でしたが、早急に現場へ行き消防団から情報収集し、捜索を開始したこと。
②現場から捜索状況を報告していること。
③状況を把握し、行方不明者の位置をある程度把握出来ていたこと。
④捜索2日目に参加した嘱託警察犬指導士に、自分の捜索状況を報告し、その情報を元に捜索を行った結果、早期に行方不明者を発見出来たこと。

私は、「事案発生の初期の段階で、救助犬を検討して欲しい」ということと、「捜索に関わっている関係機関との連携を図りたい」ということ、「現場状況を把握し、能率良い捜索を行う」ということをいつも考えています。とても難しく、まだまだ上手く出来ません。
ですが今回の表彰は、「努力賞」でもあるかなと思い、嬉しく思います。


現場に行く回数が増えると共に、その事案を通して今の社会状況が見えてきます。
遠い現場に行くこともありますが、自分の地域で発生することもあり得る世の中だなと思います。
そんな時こそすぐに協力できる「地域密着型」の私でありたいです。
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by kan-chan1013 | 2010-03-21 08:37 | 出動
2010年 02月 25日

地域での捜索②


昨日の、自殺を予告して行方不明となっている方の捜索は、今朝早くから行われました。
今日は直轄警察犬と嘱託警察犬の2頭も加わりました。

家族は一晩中最終目撃場所の近くの林道に待機していたり、主人も夜が明ける前から近くの学校を確認したり、最終目撃場所近くへ行ったり、携帯電話にも、1時間ごとに連絡を入れていました。
携帯電話はつながっていたそうです。

私は、今日は仕事で参加できませんでした。
なので、昨日かんなが反応した付近を情報提供しました。

7時半前、現場へ移動し捜索開始、、、8時過ぎ、行方不明者のご遺体を嘱託警察犬が発見しました。
昨日かんなが反応した付近で発見でした。
後で知りましたが、お亡くなって間もなかったそうです。
携帯電話もお亡くなりになる前に通じなくなったそうでした。


主人と話しました。
昨日かんなと3人で捜した時、かんなが高鼻を使った所、かんなが動いた場所に近くに隠れていたのではないだろうか。でも、真っ暗な中で犬の反応を判断し捜索をすることはとても危険で難しい。そして、思いを止めさせるのは難しい。。。


お亡くなりになった方のご冥福をお祈り致します。
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by kan-chan1013 | 2010-02-25 23:54 | 出動
2010年 02月 24日

地域での捜索

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今日夕方、かんなママの住んでいる地域で、58歳の男性が自殺を予告して山に入っている、という情報を得ました。先に入っていた消防団と共に、ボランテイアとしてかんなと主人も一緒に捜索に参加しました。
現場近くに行き、消防団から情報収集し、まず最終目撃地点へ向けて山を登って行きました。
時刻は17時半頃です。日没を考えると約1時間の捜索が可能かな、と思いながら山の斜面を登りました。
人間が登れる道なんてありません。獣道を登って行きます。少し進むだけで汗がタラタラ流れてきました。

時々本人の携帯へ連絡を入れると呼び出しはしていました。

30分ほどで山の頂上に出て、最終目撃地点へ行き、そこから下って行ったという情報を基に、今度はそちらの方へ降りて行きました。もう辺りは暗くなってきました。

家族も合流したので、二班に分かれました。
家族と、私と一緒にいる主人は、「○○さ~ん」「もう出てきなっせ~」と声を掛け始めました。

本人の携帯へ連絡を入れると、さっきまで入っていた電源が切れていました。
いくら山の中でも十分電波はとどいています。

もう足元も見えません。かんなも私達から離れなくなりました。
すると、かんなが大きく動き始めました。私達からかなり離れて動きます。横へ走り、そして上の方が気になるようでしたが、人間の目ではもう十分に確認できません。声を掛けても、もちろん返事はありません。かんなも戻って来ました。
同じようなことがもう一ヶ所ありました。

もしかして、声を掛けて捜していたのが聞こえて携帯の電源を切った?
もしかして、男性の残臭を追ったのかな?(男性は動いている?)

19時半前下山しました。
一緒に捜した家族に確認しましたが、かんなの反応が合った場所は通っていないそうでした。
そして、本人の携帯の電源がまた入った(呼び出しが出来る)ようでした。

家族との相談の結果、これ以上山の中を捜しても危険だということ、携帯に連絡できる状態なので、もしかしたら一晩山の中に居て頭を冷やして出てくるだろうということで、明日、早朝から捜索を再開しようということになりました。家族と主人は遅くまで林道を捜し、明日早朝から捜すと言っています。

ここ最近、高齢者の行方不明や今回のケースのような自殺企図が多く発生しています。
これまでは他県へ出動していましたが、、、地元でもです。
この時代、他人事では無くなってきているようにも感じます。
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by kan-chan1013 | 2010-02-24 23:02 | 出動
2010年 02月 17日

これこそ!

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宮崎県都城署より、病気を患った82歳の女性が行方不明となっていると、九州救助犬協会へ捜索依頼があり、地元のハンドラーと救助犬が今日出動しました(かんなは出動していません)。
詳細は九州救助犬協会HP(ブログ)に報告されると思います。

出動したハンドラーに電話で聞いた話です。
話を聞いて「そう!これよ!凄い!」と、仲間の活躍に興奮し、手をたたいて喜んでしまいました。

救助犬とハンドラーの実力がいくらあっても、それだけでは現場では通用しません。
効率良く活動する為に、事前の情報収集はもちろん、現場でどれくらい情報収集が出来て、捜索の方向性を的確に決定出来るか、となると思います。
ですが~、簡単に言うようですが、これがしっかり出来るかとなると難しくて、現場経験をつむしかないと思います。現場から学ぶことは多い!と言われますし。。。

今日の捜索では、事前の情報は殆ど無く、現場に到着後情報収集し、その情報を基に捜索を開始したようでした。するとすぐに行方不明の遺留品を発見したそうでした。その発見現場からさらに捜索を進めるとまた遺留品発見に至ったそうです。残念ながら、まだ行方不明者の発見には至っていないようですが、十分捜索に貢献できたようです。明日の捜索の手がかりになったようです。


情報収集から判断した、ハンドラーの捜索の方向性の判断は間違いないと思います。
お手柄だと思います!

私達が目指している捜索に少しずつ近づいている感じです(^^)
お疲れ様でした!
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by kan-chan1013 | 2010-02-17 21:56 | 出動